やりたいことをやる前に、やるべきことをやろう。

小さいお店を開くための準備期間は?

開業カレンダーを作ろう

 独立開業を決意して小さなお店を開店する時に、いったいどのくらいの準備期間を想定すれば良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。早すぎても遅すぎても良くありません。

理想は1年半前くらいから準備を進めると良いでしょう。実際に業者などの第三者とやり取りを始めるのは、早くても半年前くらいからになりますから、それまでの約一年間は、資金集めやお店のコンセプト決めなどが大半をしめることになります。しかし、中には必要な資格などの講習が1年のうち数回しかなかったりするので、計画的に進めると安心です。

私の場合は、独立を決めてから開業するまできっちり1年半かかりました。

 まずは開業に必要な資格や許可、開店準備費用などを書き出します。そして、開店するその日までにクリアしていく項目を書き出していきます。

その中でも一番重要なのはお金です。開業にはトータルいくら必要で、現状いくら足りないのかしっかり計算します。

この金額は当然のことながら職種によって大きく異なります。

資格や許可も業種によって異なりますのであらかじめ確認しておくとあとで慌てなくて済みます。

必要なお金と資格や許可がわかったら次に、ざっくりとしたカレンダーを作成します。手帳に記入したり、Googleカレンダーにメモしていきましょう。

私は必要なお金が溜まる時期を逆算してゴールを決めました。ゴールはもちろん開店日です。この、開店時期についてもある程度の具体性を持っていると、業者との打ち合わせがスムーズに運びます。

 自己資金が貯まる頃を逆算して開店時期を決めるとわかりやすいですが、かき氷屋さんを冬に始める人はいませんし、かといって真夏に始める人もいないはずです。暑くなる少し前には照準を合わせるはずです。業種によって繁忙期は異なりますので、それまでの経験や入念なリサーチで最適な開店時期を見極めましょう。

開業までの流れ

  1. 必要資金算出
  2. コンセプト決め
  3. 必要な資格、許可の取得
  4. ホームページ作成準備
  5. 物件探し
  6. 物件決定
  7. 商工会議所などに相談
  8. 融資審査
  9. 内装業者との打ち合わせ
  10. 内装工事
  11. 書類提出
  12. 開店

 

1番から4番までは、時間のかけ方には個人差があると思いますが、個人的には一番時間をかけたい部分だと思っています。6番目の物件が決定してからは、開店までのスピードが一気に速くなり、大体4か月以内だと思っていいと思います。

この数か月は、業者や融資担当者などの第3者とかかわることが一気に増えるため、開業に向かっていることを強烈に実感し、テンションが上がる時期です。やることが一気に増えてくるので、物件が決まる前にある程度の準備は済ませおいた方が安心です。

日本政策金融公庫から融資を受ける予定であれば、余裕をもって計画しましょう。審査から融資まで少なくとも1か月半以上はかかりますので、物件の契約前後には手元にお金があるようにしておきましょう。

内外装関係は、打ち合わせから数えると2~3か月は見ておいた方が良いです。内装工事の時点で家賃は発生していますので、出来るだけスムーズに事を進めていきたいところです。

家賃の発生時期に関しては、大家さんに管理会社を通じて、内装工事が始まるまで猶予してもらえないか、交渉してみましょう。1か月は無理だとしても半月くらいは何とかしてくれることもあります。

内装工事が完了したら、あとは店内を整えて開店するだけです。開店する前に、開業届や青色申告などの役所関係の書類を提出しておきましょう。

開店直後は、何かとやることが多くなりますので、動けるうちにやっておきましょう。

業種によってかかる時間は多少違うかもしれませんが、物件が決まった後はあっという間に時間が過ぎていきます。前もって計画を立てることにより、無駄なお金、時間を削減できますので、ぜひカレンダーを作成してのぞみましょう。