小さなお店を開こうと思っていても、物件も決まっていない状態でお店のイメージを膨らませるのは結構大変。そんな時におすすめの方法が、エクセルやスプレッドシートを活用したシミュレーション方法。
エクセルで店舗イメージを具体化する方法
まず、どんな職種であっても必要な備品はあるはずですので、エクセルに書き出していきましょう。思いつくものはとりあえず入力して、思いついたらどんどん追加していきましょう。それと同時に、アマゾンなどのECサイトで価格も調べておきましょう。イスやテーブル、パソコン、レジ、筆記用具など、詳細な品名とともに入力していくとお店の全体像がどんどん鮮明になっていきます。必要なお金も把握できるのでとても有効です。
次に、物件探しです。とはいっても、まだまだ準備段階ですから、物件探しと言っても架空の物件探しです。インターネットで、想定している広さと家賃に近い物件を探して、間取りをエクセルに落とし込みましょう。
エクセルを方眼紙のようにして店舗の平面図を作成し、什器等の配置を考えてみましょう。什器の大きさや導線の確認ができるのでより具体的なイメージがわくと思います。店舗の広さが同じようであれば、おのずと導入できる什器の大きさも似てきますので、できるだけ現実的な間取りを選びましょう。
イメージできたものは必ず実現できます。少しずつイメージを固めていきましょう。
この作業は準備段階ではとても大変な作業ですが、のちの内装業者との打ち合わせをスムーズに運ぶためにはやっておいた方が良いと思います。物件が決まってからの内装業者との打ち合わせには少なくとも1か月はかかります。もちろんその間も店舗の家賃は発生しますので、できるだけこちらの意図を伝えられるようにしておいた方が時間もお金も節約できるのです。
準備がすべて
私は、開業準備に1年半ほどかけましたが、はじめの半年はひたすらお店のイメージを膨らませることに費やしました。上記のエクセルでのシミュレーションも何度も繰り返しました。最終的には什器や備品などの価格、商品名、サイズなど、すべてをエクセルに落とし込み、開業時にはほぼシミュレーション通りとなりました。
そして、実際に経験しないとわからなかったのが、業者とのやり取りです。内装業者は、通常、何件もの案件を抱えていることが多いので、すぐに修正できるようなことでも1週間くらいは平気で待たされます。ですから、店舗のイメージは内装業者と一緒に考えていくのではなく、あらかじめ自分でイメージしておくことが良いのです。
そうすると、業者の方も改善点やアドバイスをくれるようにもなるので、より良い店作りができるかと思います。